2012年11月6日火曜日

霧の中

11月3日

出会いの興奮で、
寝つけず、
そして夜中に目が覚めて、
星のきらめきに、
朝焼けの予感。
車を走らせる。


大町は雪が積もったかと思うくらい
稲刈りを終えた田んぼも、畑も、屋根の上も一面 霜で真っ白。



夜明けとともに、
霧の中から北アルプスが姿を見せる。
色も形も刻々と変える、桃色のような、水色のようなベールを纏って姿を隠した。



真っ白になったベンチ。散歩の人の口からも白い息が見える。

その足元には・・






果実も、葉も
氷のレースで縁どられている。








出会いの興奮は、
この晩、
はっきりと「言葉」となって、
直球で私の胸に打ち込まれ、
まだそれを十分消化できないまま、
この朝、帰り際に包まれた「霧の中」にいるようだ。

ワタシハ ドコヘ イキタイノ?




物事が明確になってゆく前の
ほんのりした期待と、
それを払いのけるほどのたちこめる不安。
今はそれを十分味わっていよう。


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