出会いの興奮で、
物事が明確になってゆく前の
寝つけず、
そして夜中に目が覚めて、
星のきらめきに、
朝焼けの予感。
車を走らせる。
大町は雪が積もったかと思うくらい
稲刈りを終えた田んぼも、畑も、屋根の上も一面 霜で真っ白。
夜明けとともに、
霧の中から北アルプスが姿を見せる。
色も形も刻々と変える、桃色のような、水色のようなベールを纏って姿を隠した。
真っ白になったベンチ。散歩の人の口からも白い息が見える。
その足元には・・
果実も、葉も
氷のレースで縁どられている。
出会いの興奮は、
この晩、
はっきりと「言葉」となって、
直球で私の胸に打ち込まれ、
まだそれを十分消化できないまま、
この朝、帰り際に包まれた「霧の中」にいるようだ。
ワタシハ ドコヘ イキタイノ?
物事が明確になってゆく前の
ほんのりした期待と、
それを払いのけるほどのたちこめる不安。
今はそれを十分味わっていよう。
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