2014年1月17日金曜日

そら

 山の向こうに
あの太陽を
収めてゆく 大きなそら



ひさしぶりに外に出ると

空の おおきさに
おどろく・・

わかっているはずの、じぶんの 小ささにも。


日が沈んだ後の
差すような
雪のない冬の風が
耳も鼻も・・歯にも凍みてくる。

でも どこか この凛とした透明感が 心地よい。


いつだったか
こんなふうに
空をとても大きく ちかく 感じる場所にいた。
遠い国の
地名もわからない場所で


私自身 「どこ」の「だれ」ではなく、
言葉も 
常識 と思っていたものも 
全く通じない場所に

そして ただ
生きている という存在だった わたし

「わたし」という いのちの運命を信じるしかない 状況。
覚悟と同時に 大きなもののなかにある・・というような 心の平安。



氷が張るのも 溶けるのも 自然のように
私の「表面」で 張りつめているものも 時が来れば溶けてゆくのだろう。
誰のこころも その奥底では
きっと自分では想像もできない ダイナミックで自由なエネルギーがあふれている。


そう思えたら
目に入ってくるものが
耳に入ってくるものが
鼻から
皮膚から感じるものが
うんと ちかくなった。




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