2013年4月25日木曜日

うまれる・・・
「創世記」とか「宇宙」とか見たことはないし、
コトバでしかわからないのだけど・・


火入れして6日目の窯ののぞき穴から見たものは、
そんな世界を垣間見せてくれた。
はじめて体験するような「異次元」。






松川村の平林さんの「昇窯」。

炎のいろ、音、熱・・
そしてそれがかもしだしているもの・・
土と木と火・・
作品をつくる平林さんが窯に入れたあとは、
土の、木の・・窯の中へ運ばれるまでそれに関わった人たちの想いと、
自然が織りなしてゆくコラボレーシォン・・・


そんなことを考えながら
1200度にもなってきた炎をつつみこむ、
それ自体が 生きているような、
あたたかい「窯」の横で、

澄んだ朝の空気に響く、
木を割る音、積む音、炎の中ではぜる音、
とても
心地良く、
しずかな・・
こころの奥にある湖にでも佇んでいるような、
神聖な時間を過ごさせてもらった。


12分に一回薪をくべるのだそう。
あと2日かけて窯の後ろの方まで温度を安定させてゆくらしい。


徹夜で火の番をして、
「今が一番いい時」と、とてもいいお顔でおっしゃる平林さん。
この ときへの、感謝や愛情が、
この窯 みたいに、
じわじわと全身から伝わってくる。

「自分が最初に体験した感動をみんなにわかちあいたい。」
と、今年は約2週間後の窯出しも公開で行われる。




積みあげられた薪の向こうは
りんごの花が、もうつぼんでいる。




桃はまだ咲いているものの、
桜が散り、
田んぼの季節もいよいよ始まり、
いよいよ本格的な「春」がやってきた。






2 件のコメント:

  1. いつも、いつも、魂の周りを覆っている、薄い肌を通して、魂の行き来がある生活を営んでおられますね! それは、何時でも、己の魂を柔らかく、無垢にして待受ないと、相手の魂と共鳴すことは難しい! 豊かな日々を送られてますね!
     コロンブス爺

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  2. コロンブスお爺様、コメントありがとうございます。

    魂の「薄い肌を通して」・・・素敵な表現ですね。

    私、よくカオのツラが厚いとか、シンゾーにケが生えてるのでは・・とか言われますけど(ダンナサマに・・)。
    深いところで共鳴できる出会いは、ほんとうに宝物だと思います。そんなふうにひとやこの世界と出会ってゆけたらうれしい・・と願いつつ、打ちのめされつつ、また立ち直りながら・・お蔭様で「生きて」います。
    そしてこうやって響きあえること、歓び です。ありがとうございます。

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