2013年8月12日月曜日

太陽と雨の洗礼

「降れば どしゃ降り」 
・・という言葉では足りないような 激しい雨が続いた後は、
「射せば灼熱」というような 太陽の洗礼が続いている今年の夏。


先日 曳いた舟が木崎湖へ浮かぶ日。
シンボリックな雲、
その下で始まったダンス・・




しなやかに伸びて 地を駆ける彼女の肢体、
ホーミー 

眼から
耳から
鼻から
皮膚からはいってくるもの

・・・なんなのか 自分でもわからないのだけど
何かが一つになってバンッと衝撃が走り、
涙があふれてとまらなくなった。

何なんだろう・・
今まで これまでの人生で 旅して 感じていたものが
自分の中で一つにまとまった塊となったような・・
コトバは 感じたことに
まだまだ追いついてゆけそうにない。



湖畔の反対側で 
テントを張りながら聴こえてきた
その晩のコンサートのリハーサル。
とても ここちよかった。

キャンプ場の中につくられた『秘密基地』にも
奄美大島のシマ唄が
ミズウミの風にのって静かに届いてきた。


「いつもは唄いだすと晴れるのに、
70年以上やってきて うまれて初めて
唄いだしたら雨が降りました。」
と、
本番は、降り出した強い雨に室内へ移動。
すべてに 意味があるのだろう。


「雨」の洗礼が始まったようだった。


1000年以上も前から
風や波の音を伴奏に唄われていたという奄美大島の唄を、
一音一音 こころに響かすように 伝える彼女の声を 
かつて海だったという この場所で こころに受け取る不思議。



コンサートが終わって

焚き火して
湖の風を感じながら、
友人たちとの
唄ったり 食べたり  語ったり
開放的な 楽しいひと時。



夜も、朝も、帰る直前まで 
雨の洗礼は続いた。
そして
不思議なことに ちっとも嫌じゃなかった。
気持ちいくらい 激しい雨の音。
雨の匂い、土の匂い、葉っぱの匂い・・
いろんなものが洗われてゆく。


家に帰り今だテントは干したまま・・
雨が去った後の
激しい太陽の洗礼。 


カイと16年一緒にいて
カイが扇風機にあたるのをはじめて見た。
まさに 今が この夏「本番」。







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