2012年3月5日月曜日

春の扉

夜中に、何度も「ドスン!」という音で目が覚めた。
屋根に何か衝撃が走ったときは、すさまじく、
「地震?」…「獣?」・・・
寝ぼけ眼で、おそるおそる障子を開けると・・・

なんか、いつもと景色が違う・・・
昨晩からの雪で、ほとんどの広葉樹がその重みに耐えられず、
枝を地面までしならせている。
空が広い。


薪を取りに行こうとしたら、階段を5~6メートルはある唐松の枝が遮って降りられない。
庭を見ると、あちこちに雪の重みに耐えかねて、折れた針葉樹の大きな枝が散乱している。
直径15センチはある唐松の長い枝・・これらが、屋根を直撃したんだな・・・

雪かきもずっしり重たく、泥みたいでなかなか動かない。
歩くと、ぬかって、なかなか足が抜けない。
水を含んだ春の雪。

枝が度々電線に落ちるからだろうか、
何度も停電しては戻る、の繰り返し。


兎のように飛び跳ねて喜んでいるのは カイだけで、
道には折れた赤枩の長い枝が、いたるところをふさいでいる。



借りている2駆動の車では、家から脱出できず、
すべての予定をキャンセル。
一日中、あちこちで落ちる、大きな雪の音、
大きな枝が折れる、薪割のような音を聴いていた。


昨日の陽だまりが嘘みたいな一日。

でも、雨に変わった雪が止むたび、賑やかな小鳥のさえずりが聞こえて、
雪の中にも、春が来ていることを感じる。


雪の重みは、ナカナカ開かない「春の扉」みたいだな。

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