開田に住んでいた時、実際そうだった。
今年は、一度目の雪を纏った、と聞いた。
六合目からの静かな豊かな森。
なつかしくて、うれしくて、ゆっくり、ゆっくり登る。
八合目が近づくと、登山道を彩る落葉にドキドキ・・・
樹林帯を抜けると、視界が一気に広がり、
紅葉が下る、只中に立つ。
頭の上を雲が出来ては、形を変えて、猛スピードで降りてゆく。
下からはガスが上がり、目の前の風景を刻々と変える。
日が陰ると、一気に冷え、日が差すと、別世界のように暖かくなる。
二ノ池は、「地球創世記」にタイムスリップしたみたいな不思議な感覚になる、いつも。
「賽の河原」では、「あの世」と「この世」をほんとに渡っていくような・・・
三の池が見える。
・・と、ここまではよかったが・・ここで、鐘をついた後、道を間違えたらしい。
後から、下ってきた斜面を見上げてゾッとした。
急な天候の変化や落石がなかった、から、
こうして文字を打ったりしていられるが、
自分自身が「いのち」そのものなのだ
と、実感させてくれる緊張の時間だった。
「惑星」のような不思議な、そして美しい石たちに、渡してもらう。
巨人になったような気分、で。
誰もいない、晩秋の「三の池」の透明感・・。
見とれている場合ではなく、
・・・日が傾いていた。
ここから、八合目まで戻るのが、気がせいた分、長かったこと。
弱くなる光の中で、
発光しているかのような、蛍光色のような、
鮮やかなナナカマドの「紅」「橙」「黄」・・
光と並行して細くなってゆく、こころに、
ヤマハハコも応援。
熊笹の登山道で、一本だけ、
行きは閉じていたのに、光るように咲いていた。
車にたどり着いたときには、どっぷりと日も暮れて・・
ぎりぎりセーフでした。
呼んでくれてありがとう、御嶽山。
守ってくれてありがとう、御嶽山。
また来ますね!
これからも自然豊かな山でありますよう・・。
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