2012年10月12日金曜日

御嶽山

「御嶽に、七回雪が降れば里に雪が降る。」
開田に住んでいた時、実際そうだった。

今年は、一度目の雪を纏った、と聞いた。

六合目からの静かな豊かな森。
なつかしくて、うれしくて、ゆっくり、ゆっくり登る。

八合目が近づくと、登山道を彩る落葉にドキドキ・・・


樹林帯を抜けると、視界が一気に広がり、
紅葉が下る、只中に立つ。
頭の上を雲が出来ては、形を変えて、猛スピードで降りてゆく。
下からはガスが上がり、目の前の風景を刻々と変える。
日が陰ると、一気に冷え、日が差すと、別世界のように暖かくなる。





二ノ池は、「地球創世記」にタイムスリップしたみたいな不思議な感覚になる、いつも。




「賽の河原」では、「あの世」と「この世」をほんとに渡っていくような・・・


三の池が見える。

・・と、ここまではよかったが・・ここで、鐘をついた後、道を間違えたらしい。
後から、下ってきた斜面を見上げてゾッとした。

急な天候の変化や落石がなかった、から、
こうして文字を打ったりしていられるが、
自分自身が「いのち」そのものなのだ
と、実感させてくれる緊張の時間だった。



「惑星」のような不思議な、そして美しい石たちに、渡してもらう。
巨人になったような気分、で。


誰もいない、晩秋の「三の池」の透明感・・。



見とれている場合ではなく、

・・・日が傾いていた。
ここから、八合目まで戻るのが、気がせいた分、長かったこと。



弱くなる光の中で、
発光しているかのような、蛍光色のような、
鮮やかなナナカマドの「紅」「橙」「黄」・・


光と並行して細くなってゆく、こころに、
ヤマハハコも応援。
熊笹の登山道で、一本だけ、
行きは閉じていたのに、光るように咲いていた。



車にたどり着いたときには、どっぷりと日も暮れて・・
ぎりぎりセーフでした。


呼んでくれてありがとう、御嶽山。
守ってくれてありがとう、御嶽山。

また来ますね!
これからも自然豊かな山でありますよう・・。


0 件のコメント:

コメントを投稿