2013年1月30日水曜日

冬の光


この季節は、部屋が暖まってから、ようやく雪見障子を開ける。
「ん?赤信号?」
と、一瞬立ち上がったほどの紅い今朝の日の出。

線香花火の先みたいに、その光は少しづつ大きくなって、
紅から、炎の橙に、そして黄、金、銀へと・・


そしてそれを映す、
つららも、
凍結した道も、
田畑の雪も、
刻々とその姿を変えてゆく。







昨晩までは月の光が
北アルプスとこの田畑、各家に積もった雪を蒼く輝かせ、
この世とは思えない風景をつくりだしていた。

いや、ほんとうは、
この美しい世界が「この世」本来の姿なのだろう。
自然の中にすべてはあるはずなのだ。

冬の透明なひかりは、
時々、
私を、
ふかいところから感動と感謝のまざったような涙があふれてくるような
風景でつつみこむ。







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