何もかもが、
輝いていた。
空気の清さがいつもとまったくちがう。
風が、太陽と戯れ、
光と影のダンスに目が離せない。
だいぶ成長した田んぼの稲の上に
風の通り道がはっきり見える。
船の上で、大海原をみているみたいに
波が、風が、語りかけてくる。
鳥のさえずりは、
澄んだ空気の中で鈴の音のように高く響く。
木々の、草木のざわめきは、
風に乗って とおくへ 運ばれていく。
肌に触れる風がどこまでも心地よく、やさしい。
こんなふうに感じたのは震災以来のような気がする。
この「奇跡の星」の
空気、水、ひかり・・
いのちの源・・・
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