2012年7月21日土曜日

志賀海神社と穂高神社


福岡市東区にある志賀海神社。
入口には清めの砂「御潮井」がある。


古代に生きた海人の精神を垣間見るような気がする。


この時期、博多山笠でも舁き山が始まる前に、
心身を清める行事として、
「お汐井取り(字は違うが)」が行われる。
浜の砂(=お汐井)を取って持ち帰り、山笠での無事を祈って、家を出るときにふりかける。



玄界灘を臨む博多湾の入口にあり、
古代より海の守護神として信仰されてきた、歴史ある神社。
「阿曇族」の表記に胸がドキとする。



島の入口の、
小さく、深い、森の奥にある境内。
そこからは玄界灘が一望できる。
古代の人たちも見ていただろう「海」が広がる。




宮司さんは気さくな方で、平成21年に、穂高神社で行われた、
20年に一度の「大遷宮祭」によばれ安曇野に行った、とおっしゃっていた。





その「穂高神社」は、JR大糸線の穂高駅からすぐのところにあり、地元でも親しまれている。
「古代、北九州より移り住んだ安曇族の祖神『海神』を御祭神として祀っております。」
とあるように、
今でもこの信州の地で、
毎年「お舟祭り」が行われ、九州の祖神が偲ばれている。


また、「海運」を司った安曇族の神様にちなんで、
現代では「交通安全」の神様として、お正月は地元だけでなく、車が並ぶほどだし、
穂高神社の奥宮である、上高地・明神池では、登山者が安全を祈願している。
日本アルプスの総鎮守になっているのだ。


2年前の穂高神社の「遷宮祭」で行われたのは、外観の葺き替えがメインだったのではなく、
なんと、ご本殿の志賀島の「御砂」を新しい「御砂」に替えることだった。
つまり、ここの、志賀島の海の砂が穂高神社に奉納されているわけだ。

(穂高神社)
「九州福岡志賀島玄界灘の御砂を完成した真新しい御本殿の敷地に敷きつめ清めます。二十年に一度、御本殿近くに進み御砂を奉納できます。」


穂高で、パンパンと、手を合わせていたその先に、
よく通ったここの、志賀島の、「砂」があったとは・・・。





2 件のコメント:

  1. 誤)JR篠ノ井線の穂高駅
    正)JR大糸線の穂高駅

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    1. す、すみません、どなた様かわかりませんがありがとうございます!
      先月明科駅を利用したので「篠ノ井線」が強くインプットされてました。
      訂正します!

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