残暑の炎天下、屋根を直している主人。
様子を伺いに梯子を上ってみたら、抜けるような青空。
1時間後には、西山山麓は、前も見えないほどのどしゃ降り。
ワイパーを最大にして、車で5分も走れば・・雨の気配すらない、
青空だった東山山麓・・・
その青空も、夕方から雲行きが怪しくなり、雷、そして、窓から外が見えないくらいの雨。
雨が上がって外へ出ると、
灰色の雲の向こうからうっすら桜色のひかり、消えかかった虹・・。
西へ向かう帰り道、
空は、反射する夕日を映して、
刻々と形を変える雨雲で、不思議な世界を創っていた。
信号を待っている間にも、
東山をショールのように雲が纏ってゆく。
山の稜線からも、やわらかい滝のように雲が尾根をつたって滑り降りてくる。
あっという間に北アルプスはショールで覆われ、前山である有明山も・・
見とれて迷い込んでしまった田んぼの稲も茜色に染まって垂れている。
わだかまっていたものが「おしゃべり」で晴れることもある。
雲に包まれて、前が見えないこともある。
でもこの空は、「まだ知らない美しい世界はたくさんある」ことを予感させてくれる、
大きなプレゼントのような気がした。
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