2011年6月5日日曜日

海の色

一日どんよりとした灰色の空。
湿度も温度も増して、半日の間に窓の外に見えるエゴの花が開いてきた。
開くと、家のまわりを清楚な白い花で飾ってくれることだろう。

新緑も、梅雨空の下で輝きを失って見える頃、母が送ってくれた玄界灘のお魚。


初夏の海を飛び跳ねていたのだろう、トビウオの青は海の色そのものに感じる。

浜辺から、船の上から、
あるいは海面に浮かんで、見た海原、
見た、という言葉はあんまりしっくりこないな、
波の音、匂い、水温、身体で感じる、思い出せる海の感覚。

自分の呼吸だけが聴こえる海の中・・
何度夕陽が海に沈むのを追いかけたことか。
満月が映る海を見に、または潜りに行ったことか・・。

梅雨で玄界灘もどんよりと時化ているのだろうが、
魚が海そのものを連れてきてくれたように感じた。



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