2011年4月10日日曜日

猩々袴

「ショウジョウバカマ」と読む。ユリ科。

遊びに来た母娘が、「紫の花がいっぱい咲いてるよ~。」と教えてくれた。

ん?いつの間に?もうそんな季節なんだ・・
手をひかれ(小っちゃくて可愛い4歳の手に)、
案内してもらった(ウチだけど)。

ちょっと見えにくいけど、めしべが先に突き出て開いた後おしべが花粉を出す。
6枚の花びらを付けた花がいくつか集まって、こんなふうに咲く。

花が終わる時、紫のこの花は、なんと赤くなる。
それを中国の想像上の動物、「猩猩」の赤い髪の毛に見立ててついた名前らしい。
日本では「能」の中に出てくる。
葉が袴ということか。

しかし、この葉はスゴイ。
地にくっついた葉の先に芽をつけて、増えていくのだ。

種だけに頼らずに。
植物の体験と知恵、人間には思いもよらない発想、その結果の多様性、繋がっていく命・・

庭先の花、一輪にも測り知れない叡智がある。

すべての命がその上に存在している大地、
時に猛威を振るい私たちを震撼させるけど、
長い長い目で見たとき、
大きな大きな目で見たとき、
この母なる大地は
人間の傲慢さや浅はかさも包み込みながら
大きく命を慈しみ育んでいるんだと信じている。

2 件のコメント:

  1. もう、ショウジョバカマが咲いているんですね!
    うちのはどうだろう???

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  2. ゆったりこ2011年4月11日 23:59

    うちで今咲いているということは、里の方はもう真っ赤になってません??

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