2011年4月11日月曜日

三月に入って近所の方の庭の手入れを頼まれている。

先月は、山麓のウチには雪が残っていても、穂高川近くのこのあたりまで里に下りてくると、雪がなく暖かいことに驚くことがよくあった。
同じ穂高でも気温も天気も全く違う。

高い木に囲まれた林の中を過ぎると、空は大きく広がり、安曇平、東山が見渡せる。
そしてここまで来ると、有明山も北アルプスもよく見える。
私にとっては、春の太陽を存分に浴びる、ひなたぼっこでもある。

庭先のフキノトウを見つけて、この家の主と春の到来をよろこんだのは何週間くらい前だろうか。
今は日ごとにいろんな蕾が膨らんがり、花びらが開いていく。
何も色がなかったところに突如現れる「いろ」は本当に鮮やかに感じる。
里は今あちこちで梅が満開。この香も格別だ。




こちらのお庭で、初めて見る蕾もたくさんあって、どんな色や形が出て来るのかとても楽しみだ。



でも・・・抜かなきゃいけない「雑草」なんだけど、私はこの草たちが大好き。
とてもホッとする。
子供の頃から、大人になっても、
博多でも東京でも東北でも、都会の雑踏にも畑にも
いつも存在してくれていた。
オオイヌノフグリはきらきらひかる星に見える。
見つけるといつもなぜか心が躍る。
ナズナ、ホトケノザ、ハコベ、タンポポ・・

夕方から風は強く冷たくなり、
花々を照らしていた光は隠れ暗くなってしまった。
そして家に帰ると、また雪・・

避難所や自宅に避難してる人達、寒いだろうな・・
今年の春の寒さは特に厳しく感じてしまう。

震災から1か月

パソコンが生活の中に入り、最近、動画サイトの存在を知った。
今日は、南相馬市の市長の訴えを見た、聴いた。
淡々と事実を語るその口調に、悲しみ、怒り・・、
そして切実な現状を改めて感じた。
どういう方はよく存じ上げない。
が、以前のテレビの電話インタビューの時もそうだったが、
この方の訴えには、こちらの胸に詰まるものと、
怒りの対象は国や機関に向けられていても、
それらを否定せず、信じて闘っている態度に、何かジンとくるものがあって、
私自身の動きにも影響を与えている。

あの「雑草」たちが生き生きと生繁げられる地に復活してほしいと願う。

0 件のコメント:

コメントを投稿