2011年2月15日火曜日

雪かき

昨晩、大雪と聞き、おそるおそる開けた障子・・見なかったことにしようと、寝てしまったが、夜が明けると、やはり夢でなく、どっしり、という感じで雪布団が一面にかけられている。
雪かきしないと、車は出せないくらい積もってはいるけど、何年か前半年ほど過ごした、八甲田の山に比べれば・・・とつい思ってしまう。
一階はすべて埋まってしまうほどの雪。毎朝、13段の雪の階段を切るのが日課だった。雪景色を期待して行った山小舎だったが、雪の壁と地吹雪でほとんど何も見えなかった日々・・。でも、そんな中で一瞬の晴れ間に見た風景は忘れない。
モンスターと呼ばれるアオモリトドマツの雪をかぶった姿、よく見ると芽をつけている。雪のお布団に守られているのだ。真っ白のどこまでもふかふかの雪、めったに見ない青空は、大げさでなく、あ、この世に「いろ」は存在したんだ・・と実感させてくれるくらい青くて眩しい。夕焼けがやさしく雪を染める時はただただ全身でその色を味わっていた。そのくらい、明けても暮れても、白とグレイの世界だった。
あの時に体験した雪の量を思えば、夏蒲団の様なものだが、雪の少ないここでの、この生活に慣れると、、十分重たい冬の掛布団であった。




            

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