夜が明け始めるころ、旦那サマを起こそうかどうしようかいつも迷う。今なら少し散歩に出れば、山が赤く染まっていくのが見えるはず。カメラ好きの彼はいつもシャッターチャンスを狙っている。でも今日もぐっすり寝ているのでやめにした。
太陽が昇り始めるころに声をかけたら、寒い中、カメラを持って、ベランダへ急いでいる。障子がオレンジ色に染まる。部屋が急に明るくなり、台所にあるすべてのものも,強烈に陰影をつけながら、金色に照らされていく。外では、高い木々のくっきりした影が、金色に輝く雪を引き立たせている。
太陽が昇ったのだ。わずかのこの金色の時間、新しい一日の始まり・・我が家ではまさに、冬のゴールデンタイムだ。・・隣の家の隙間から今日は有明山が見える、とか、つららが今!七色だとか、あっちもこっちもと、私たち夫婦は慌ただしい。山々の朝焼けは望めなくても、木立の家の中で想像しながら、ゴールデンタイムを味わう。
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